七つの大罪

カトリック教会でいうところの「七つの大罪(あるいは罪源)」。人間を罪に導く、堕落させていく可能性のある欲望や感情を七つにまとめたものである。

 

より具体的には、傲慢(pride)、嫉妬(envy)、憤怒(wrath)、怠惰(sloth/acedia)、強欲(greed/avarice)、暴食(gluttony)、色欲(lust)のこと。丁度20年ぐらい前にヒットした映画「セブン」でも、「七つの大罪」をテーマにした猟奇的殺人事件とその事件を追う刑事たちが描かれていた。

 

誰の心にも多少の欲望は宿っているだろう。その欲望を抑制するか、しないか。怒りをエネルギー源としてLED開発に成功、ノーベル賞受賞に至った中村教授のようなケースはよいとして、クレーマーやストーカーなどのように誰かを傷つけたり、自分自身を痛めつけるようなマイナスの方向に進むのは出来れば避けたいところ。

 

もしマイナス方向に進みそうになったら、なぜその欲望が膨らんでいるのか、まずは立ち止まって考えてみよう。何かキッカケがあったか。本当にその欲望が満たされたら満足するのか。そのために失うものはないのか。自分が満たされたいと願っているのは、本当にその欲望なのか。

 

実は必要としているのは、誰かに認められたいという、社会的承認だったりしないだろうか?