合氣道の五原則

半年ほど前から、心身統一合氣道の道場に通っている。

 

空手や柔道とは違う。勝つために戦うのではなく、出来るだけ脱力しながら、相手に寄り添っていくイメージ。仏教にも共通するような教えがたくさん詰まっている。毎回のお稽古で、色々な気付きが出てくる。大人になってから始めたお稽古で、こんなにたくさんの事が学べるとは!!驚きの連続です。

 

曰く、「合氣道は争わざるの理に基づく武道であり、心身を統一し自分自身の心と身体をコントロールする事を眼目としている。(中略)攻撃してくる相手の、如何なる動きにも臨機応変、これらに対応せねばならないから、技自体も千変万化の技がある。その如何なる技を行うに際しても、絶対に心得ておかねばならない法則がある。心身統一の四大原則に基づいて、その法則を定めたのが、合氣道の五原則である。

 

(1)氣が出ている。

(2)相手の心を知る。

(3)相手の氣を尊ぶ。

(4)相手の立場に立つ。

(5)率先窮行。

 

(以上、『氣に合するの道』より)」

 

武道としての合氣道の基本的な教えであるが、日常生活にもそのまま応用出来る。この五原則を意識しながら、仕事が出来たら、あるいは家族や友人と接することが出来たら、どれだけ関係が改善され、物事がスムーズに進んでいくことだろう。

 

普段、分かっていてもなかなか出来ないことがたくさんある。相手の立場を考えながら対応しようと思っていても、ウマが合わなかったり、イラッとしてしまうこともある。でも、合氣道の五原則を意識しながら、それぞれの技を練習している時の体感を思い起こせれば、そんな感情からふっと開放されてくる。

 

氣が出ている状態って、こんな感じなのかな。

 

入門からまだ半年、ようやくスタートラインに立ったばかりだけれど、毎回色々な気付きを得て、教えの深さに感じ入るばかりです。