ただ空を眺めているだけで

夕焼けになる少し前、空を見上げると神々しいばかりの光。そして、光に照らされた雲。その奧に広がる青い空。

 

美しさに息を飲むとは、まさにこのこと。暫く立ち止まったまま、空を眺めていた。

 

光は徐々に赤みを帯びていく。雲は橙色に染まる。空はゆっくりと青みを失い、やがて暗闇に転じていく。

 

暗くなるまで、ずっと見ていた。空を眺めながら、光に包まれていた。


私は雲一つない青空には、あまり惹かれない。形を変え、空とのコントラストを自在に操る雲の存在に心惹かれている。そして、そこに光が加われば最強である。


・・・などと考えていたら、ふと、人間関係も同じだなと思った。青空のような人がいる場所に、雲の役割を持った人が現れる。時には空を隠し、時にはたった一つの雲が空の美しさを際立たせる。光が雲を照らしたり、影を作り出したりもする。自分一人ではなく、色々な人と出会うことで、自分自身について知る。気付きを得る。学びを深める機会を手にすることが出来るのだ。


ただ空を眺めているだけで、心がとても穏やかになっていった。